LinuxMint19.2 + Discovery Studio Visualizer 2019 のインストール方法
概要
- BIOVIA は Ubuntu をサポートする気はないようなので、インストールするには少しテクニックが必要である。
- 参考サイトの方法が有効だが、その通りにやるとうまくいかなかったので、その改良版を紹介する。
手順
- Discovery Studio Visualization から
biovia_2019.ds2019client.bin
を入手する (ここでは、$HOME/Downloads
にダウンロードしたとする)。 - 端末を開き、インストーラに実行権限を与える。
$ cd $HOME/Downloads $ chmod +x biovia_2019.ds2019client.bin
- インストーラを展開モードで実行する (インストール先は
/opt/BIOVIA2019
とする)。$ sudo ./biovia_2019.ds2019client.bin --noexec --target /opt/BIOVIA2019
- /bin/sh のリンク先を一時的に書き換える。
$ cd /bin $ sudo mv sh sh.orig $ sudo ln -s bash sh
- インストーラ内に含まれるシェルスクリプトは
/bin/sh
によって実行されるが、/bin/sh
はdash
という bash の低機能版にリンクされており、シェルスクリプトが想定する動作の一部が機能しない。 - 参考サイトでは、シェルスクリプト内の 1 行目のシェバン行を書き換えることで対応しており、本来ならセキュリティ的にも安全で解決できる良い方法だが、シェルスクリプトではスクリプトの MD5 をチェックしており、ファイルを書き換えるとインストールが途中で失敗する。
- エディタで、インストール用のスクリプト
install_DSClient.sh
内のalias echoe=“echo -e
の前に、shopt -s expand_aliases
を追記する。
$ cd /opt/BIOVIA2019 $ sudo xed install_DSClient.sh
- インストール用のスクリプトに実行権限を与える。
$ sudo chmod +x install_DSClient.sh
- インストールを実行する。
$ sudo ./install_DSClient.sh
- インストール先が正しいかの質問に No と答える (デフォルトはホームディレクトリであるため)。→ 2
- 正しいインストール先を入力する。→ /opt/BIOVIA2019
- 再度、インストール先を尋ねられるので、Yes と答える。→ 1
- インストールに必要なディスクスペースを確認されるので、Yes と答える。→ 1
- ライセンスパックのインストール先を尋ねられるので、Yes と答えられる (デフォルトでは、インストール先になっている)。→ 1
- ライセンスパックのインストールに必要なディスクスペースを確認されるので、Yes と答える。→ 1
- 他のインストールをするか尋ねられるので、特にせずに継続すると答える。→ 0
/bin/sh
を元に戻す。
$ cd /bin $ sudo rm sh $ sudo mv sh.orig sh
- ライブラリのパスを変更する。
$ cd /opt/BIOVIA2019/DiscoveryStudio2019/lib/ $ sudo mv libz.so bk.libz.so $ sudo mv libz.so.1 bk.libz.so.1
- ショートカットを作成する。
$ sudo cp /opt/BIOVIA2019/discoverystudio2019.desktop /usr/share/applications $ sudo chmod +x /usr/share/applications/discoverystudio2019.desktop