bluetoothctl
概要
- Bluetooth に関連する操作をするコマンド
使い方
起動
- bluez の bluetooth.service が起動している状態で、以下のコマンドを実行することで、Bluetooth を操作するためのプロンプトに入られる。
$ bluetoothctl
- 以下、
#
はプロンプトを示す。 - bluetoothctl から抜ける。
# quit
- bluetoothctl で使えるコマンドを調べる。
# help
コントローラの操作
- PC についている側の Bluetooth 送受信機をコントローラと呼ぶ。
- コントローラの一覧を表示
# list
- 複数の Bluetooth のドングルが付いている場合は、ここに複数のコントローラが表示される。
- 操作するコントローラに
[default]
と付く。
- コントローラを起動する。
# power on
- コントローラを停止する。
# power off
- コントローラを変更する。
# select MAC_ADDRESS
- 操作したいコントローラを変更する (
[default]
を別のコントローラに移す)。 MAC_ADDRESS
は操作したいコントローラのアドレス (コントローラの一覧表示で現れるXX:XX:XX:XX:XX:XX
(XX は英数字)) を指定する。
周辺機器の操作
- 接続する周辺機器のことをデバイスと呼ぶ。
- PC の周囲に存在するデバイスの一覧を表示する。
# devices
- デバイスの一覧を更新する。
# scan on
- デバイスに接続する。
# connect MAC_ADDRESS
MAC_ADDRESS
は操作したいデバイスのアドレス (デバイスの一覧表示で現れるXX:XX:XX:XX:XX:XX
(XX は英数字)) を指定する。
- デバイスとの接続を切る。
# disconnect MAC_ADDRESS
- デバイスとペアリングする。
# pair MAC_ADDRESS
- ペアリングしたデバイスを信用する。
# trust MAC_ADDRESS
- PC を再起動した場合でも、指定したデバイスとのペアリングを保存する。
- ペアリングしたデバイスを削除する。
# remove MAC_ADDRESS
- デバイスをブロックする。
# block MAC_ADDRESS
- デバイスのブロックを解除する。
# unblock MAC_ADDRESS
- デバイスによっては、信用するほかにもブロックを解除する必要があるものもある。
接続する手順
- bluetooth.service が起動しているか確認する。
$ sudo systemctl status bluetooth.service
- bluetoothctl を起動する。
$ bluetoothctl
- コントローラを確認する。
# list
- コントローラを選択する。
# select MAC_ADDRESS
- コントローラが複数でない場合はしなくても良い。
- コントローラを一時的に停止する。
# power off
- トラブルがない場合はしなくても良い。
- コントローラを起動する。
# power on
- トラブルがない場合はしなくても良い。
- デバイス一覧を更新する。
# scan on
- デバイス一覧を表示する。
# devices
- デバイスを接続する。
# connect MAC_ADDRESS
- デバイスを信頼する。
# trust MAC_ADDRESS
- デバイスとペアリングする。
# pair MAC_ADDRESS
- デバイスとのブロックを解除する。
# unblock MAC_ADDRESS
- bluetoothctl から抜ける。
# quit