目次

VMD

概要

操作

ショートカットキー

キー 挙動 備考
r回転(rotate)モードに変更マウスのドラッグで分子を3次元的に回転させる
t水平移動(translate)モードに変更マウスのドラッグで分子を水平移動させる
s拡大縮小(scale)モードに変更マウスのドラッグで表示領域を拡大縮小させる
c回転の中央に設定する原子をクリックすると、回転モード時にその原子がある座標を中心に回転させる (原子が移動しても原子を追跡するわけではない)
ppickモードに変更コンソール画面にクリックした原子の情報を表示する
. or >アニメーションの再生
, or <アニメーションの逆再生
/ or ?アニメーションの停止

内部コマンド

コマンド 挙動
mol new MOL座標ファイル MOL を読み込むmol new foo.nc
mol new MOL first FRAME1 last FRAME2座標ファイル MOL から FRAME1〜FRAME2 を読み込むmol new foo.nc first 50 last 100
mol addfile TOPOL直前のファイルに対し、分子のトポロジー TOPOL を読み込むmol addfile foo.prmtop
play VMD状態ファイル VMD を読み込むplay foo.vmd
save_state VMD状態ファイル VMD を保存するsave_state foo.vmd
color Display Background COLOR背景色を変更するcolor Display Background white
pbc box [-color black -width 1]セルを表示する
quitVMD を終了する

分子の表示の変更

  1. GraphicsRepresentaions…Graphic Representations ウィンドウを起動する。
  2. 新たに描画対象を指定する場合は、Create Rep ボタンをクリックする (編集する場合はスキップする)。
  3. Style Color Selection と書かれた項目から編集対象のスタイルを選択する。
  4. Selected Atoms の下の欄に、対象とする原子・分子を指定する (下のタブの Selections 内の項目をダブルクリックしていくだけでも何とかなるかも)。
    • よく使う selection:
      • 一般名:
        • protein: 一般的なアミノ酸
        • nucleic: 一般的な核酸
        • water: 水分子
      • 特定の条件を指定:
        • name X: X という原子名 (元素名でない) を持つ原子
        • resname X: X という残基名をもつ残基
        • resid N: N 番目の残基 (1 から始まる番号)
        • name “H.*”: 水素原子 (ダブルクォーテーションで囲まれた内部は正規表現での指定が可能)
      • 論理演算子
        • and: 条件を AND でつなぐ
        • or: 条件を OR でつなぐ
        • not: 条件を否定する
      • 距離指定
        • within D of TARGET: TARGET に指定した条件の原子を指定し、そこから D Å 以内に存在する原子
        • same fragment as (within D of TARGET): TARGET に指定した条件の原子を指定し、そこから D Å 以内に存在する残基
    • 参考サイト
  5. 条件を入力したら、Enter を押して確定する。
  6. Draw style タブで、Coloring MethodDrawing MethodMaterial を指定する。
    • よく使うスタイル (Coloring Method)
      • Name: 原子ごとに定義された色
      • ColorID: 任意の色
    • よく使うスタイル (Drawing Method)
      • Lines: ワイヤー表示
      • Hbonds: 水素結合表示
      • VDW: ファンデルワールス半径を考慮した球のつながり表示
      • CPK: Ball&Stick モデル
      • Licorice: スティック表示
      • NewRibbons: タンパク質やアミノ酸の骨格を滑らかなチューブで表示したり、塩基に面を張ったりする表示 (厚め)
      • Ribbons: NewRibbons に似ているが、ペラペラのチューブで表示
      • Surf: ファンデルワールス半径を考慮した滑らかな面で表示 (ただし、面の演算に時間がかかるのでトラジェクトリ (動画) 表示をすると高コスト)
      • QuickSurf: Surf の簡易版

Tips

周期境界ボックスを表示する

奥の原子・分子が暗い or 霧がかかる

ズームするとポリゴンの内部が見える

回転の中心設定

  1. ビューア画面上で c を入力 (中心選択モード)
  2. 中心に据えたい原子をクリック

一時的に特定条件の原子を消す (スタイルを無効化する)

カウンターイオンの表示 (representations) 方法

分子間水素結合の表示

原子間距離の表示

断面図の作成

  1. 座標及びトポロジーファイルを読み込んで分子を表示する。
  2. ExtensionsVisualization Clipping Plane Tool を選択する。
  3. 断面の切断面を側面から見る位置に分子を回転させる。
  4. その位置で、起動した Clip ToolSettings 内の 2 項目 (Normal follows viewOrigin follows center をチェックを入れて、再度チェックを外す)
    1. Normal follow view: 現在のビューに合わせて座標を設定する。
    2. Origin follows center: 現在のビューに合わせて、座標中心を設定する。
  5. Edit Clipping Planes 内の数字 (断面番号) のいずれかをクリックする。
  6. Active をクリックする。
  7. Distance を設定する。
    • どれくらい切断させたかを確認するには、分子のビューを上下左右のいずれか 90 度回転させると良い。
  8. 断面で囲むために、別の切断番号をクリックする。
  9. Active をクリックする。
  10. Normal の項目にある flip ボタンをクリックする。
  11. Distance を設定する (スクロールバーの進める方向は 7 と同じ方向)。

パワーポイントで再生できる動画作成方法

  1. 分子パラメータやトラジェクトリを読み込んだ状態にする
  2. Extensions → Visualization → Movie Maker を選択
  3. メニューバーの Movie Settings で、Trajectory を選択
  4. メニューバーの Format にて、「MPEG-1 (ppm to mpeg)」を選択
  5. Set working directory を変更<br>(ここで指定したディレクトリに動画作成のためのテンポラリファイルと動画が作成される)
  6. Name of movie に動画のタイトルを入力<br>(拡張子の前のファイル名になる)
  7. 可能ならば、Movie duration を設定
  8. Make Movie をクリック

Windows Movie Maker を使う方法

  1. 出力された動画を Windows のムービーメーカーに読み込ませる
  2. メニューで「ムービーの保存」→「カスタム設定の作成」を選択
    • 名前にプロファイル名を付ける
    • サイズ: 720×576
    • ビットレート: 1250 kbps
    • フレームレート: 25 fps
    • オーディオなし
  3. 最後に保存ボタンを押す
  4. もう一度、「ムービーを保存」→「先ほど保存したプロファイル」で、保存ダイアログが表示されるので、ファイルの種類を「Windows Media ビデオファイル」にして保存

transmagedon を使う方法

  1. 動画を選択
  2. 以下の設定にする
    • Presets: No Presets
    • Output Format: MPEG PS or MPEG1-Video
    • Choose Audio Codec:
    • Choose Video Codec: H.264
    • Rotate the video image if needed:
  3. Transcode ボタンを押す

ffmpeg, avconv を使う方法

$ ffmpeg -i INPUT -s 720x576 -r 29 -b:v 1250k -c:v wmv2 OUTPUT.wmv

背景色を透明にした画像を作成する

  1. POV-Ray をインストールする。
    $ sudo apt install povray
  2. VMD で画像にしたい状態にする。
  3. FileRender.. を選択する。
  4. File Render Controls ウィンドウ内の設定を以下の値にする。
    • Render the current scene using: POV-Ray 3.6
    • Filename: 画像パス
    • Render Command: /usr/bin/povray +W%w +H%h -I%s -O%s.png +D +X +A +FN +UA
  5. Start Rendering ボタンをクリックする。

インストールしても動かせない