目次

Gromacs 計算のためのTips

概要

手法

特定の領域の選択肢を新規作成する方法

  1. make_ndx の実行
    $ gmx make_ndx -f reference.gro -o output.ndx
        :
        :
      0 System              :   998 atoms
      1 DNA                 :   758 atoms
      2 Water               :   240 atoms
      3 SOL                 :   240 atoms
      4 non-Water           :   758 atoms
     
     nr : group       !   'name' nr name   'splitch' nr    Enter: list groups
     'a': atom        &   'del' nr         'splitres' nr   'l': list residues
     't': atom type   |   'keep' nr        'splitat' nr    'h': help
     'r': residue         'res' nr         'chain' char
     "name": group        'case': case sensitive           'q': save and quit
     'ri': residue index
     
    >
    • reference.gro は .ndx ファイルを作成する構造ファイル
    • output.ndx は作成する .ndx ファイル
    • リストの一覧と簡易ヘルプが表示される
  2. 領域の指定
    • 残基番号で選択する場合: r 残基番号の範囲
      例. 2〜5番目の残基を指定
      > r 2-5
      Found 128 atoms with res.nr. in range 2-5
      
        5 r_2-5               :   128 atoms
      • 領域番号 5 に 2〜5 番目の残基が追加された
    • 原子順序番号で指定する場合: a 原子順序番号の範囲
      例. 56〜90番目の原子を指定
      > a 56-90
      Found 35 atoms in range 56-90
      
        6 a_56-90             :    35 atoms
      • 領域番号 6 に登録された
    • ヘルプ: h
    • 領域のリスト表示: Enter
    • 分子の残基リストを表示: l
  3. 領域に名前をつける
    name 領域番号 名前
    例. 2〜5番目の残基に bindingSite と名付ける
    > name 5 bindingSite
  4. 終了 (終了と同時に .ndx ファイルが作成される)
    > q

周期境界条件でループしないトラジェクトリの作成

  1. ジャンプしないトラジェクトリの作成
    $ gmx trjconv -f INPUT.trr -s TOPOL.tpr -o OUTPUT.trr -pbc nojump
    • INPUT.trr は入力トラジェクトリ (.xtc でも可)
    • TOPOL.tpr は入力トラジェクトリに対応するトポロジーファイル
      境界をまたいでいない構造 (最適化時に作成した .tpr など) が好ましい。
    • OUTPUT.trr は出力トラジェクトリ (.xtc でも可)
    • 実行すると、出力する部位を尋ねられるので、数字で答える
      出力する部位が選択肢にない場合は、-n index.ndx で .ndx ファイルを指定する → ndx ファイルの作り方
  2. 特定の分子を画面の中央に配置するトラジェクトリの作成
    さらに溶質を中央に配置したい場合はこの操作を行う
    $ gmx trjconv -f INPUT.trr -s TOPOL.tpr -o OUTPUT.trr -center -pbc mol
    • INPUT.trr は入力トラジェクトリ (.xtc でも可)
      前の操作の OUTPUT.trr がここに入る。
    • TOPOL.tpr は入力トラジェクトリに対応するトポロジーファイル
      境界をまたいでいない構造 (最適化時に作成した .tpr など) が好ましい。前の操作の -s TOPOL.tpr と同じ。
    • OUTPUT.trr は出力トラジェクトリ (.xtc でも可)
    • 実行すると、出力する部位を尋ねられるので、数字で答える
      出力する部位が選択肢にない場合は、-n index.ndx で .ndx ファイルを指定する → ndx ファイルの作り方

事前に選択肢を選ぶ