$ gmx pdb2gmx -f PROTEIN.pdb -o PROTEIN.gro -p PROTEIN.top -ff amber14sb -water tip3p
-f
: 入力構造ファイル (.pdb)-o
: 出力構造ファイル (.gro)-p
: 出力トポロジーファイル (.top)-ff
: 溶質の力場 (ここでは amber14sb
(別途導入が必要) を指定)/usr/share/gromacs/top
-water
: 水の力場 (ここでは tip3p
を指定)$ gmx editconf -f PROTEIN.gro -bt triclinic -d 2
-f
: 入力構造ファイル (.gro)-o
: 出力構造ファイル (.gro)-bt
: ボックスの形状 (ここでは三斜晶系の triclinic
(パラメータ次第で直方体になる) で指定; 他にも cubic
, dodecahedron
, octahedron
が指定できる)-d
: 壁面と溶質間の距離 (単位は nm (1 nm = 10 Å))$ gmx editconf -f PROTEIN.gro -o PROTEIN_box.gro -box 7.5 6.7 6.9
-f
: 入力構造ファイル (.gro)-o
: 出力構造ファイル (.gro)-box
: ボックスのベクトルサイズ (単位は nm で、ここでは 7.5 nm × 6.7 nm × 6.9 nm で指定)$ gmx solvate -cp PROTEIN_box.gro -cs spc216 -o PROTEIN_solv.gro -p PROTEIN.top
-cp
: 入力構造ファイル (.gro)-cs
: 溶媒分子の構造ファイル (ここでは TIP3P 用の 3 点モデルを指定)-o
: 出力構造ファイル (.gro)-p
: 入出力トポロジーファイル (.top; 水分子を付加したトポロジーファイルに上書きされる; 上書き前のトポロジーファイルはファイル名の前後に # が付けられ、バックアップされる)$ gmx grompp -f ions.mdp -c PROTEIN_solv.gro -p PROTEIN.top -o ions.tpr $ gmx genion -s ions.tpr -o PROTEIN_system.gro -p PROTEIN.top -pname NA -np NP -nname CL -nn NN
-f
(grompp): 計算条件ファイル (.mdp; 計算はしないが、トポロジーバイナリファイルを作成するために必要。計算条件は何でもいいので、ここでは最適化用のファイルを用いている)-c
(grompp): 入力構造ファイル (.gro)-p
(grompp): 入力トポロジーファイル (.top)-o
(grompp): 出力トポロジーバイナリファイル (.tpr)-s
(genion): 入力トポロジーバイナリファイル (.tpr)-o
(genion): 出力構造ファイル (.gro; イオンが付加された構造ファイル)-p
: 入出力トポロジーファイル (.top; 水分子を付加したトポロジーファイルに上書きされる; 上書き前のトポロジーファイルはファイル名の前後に # が付けられ、バックアップされる)-pname
(genion): 正電荷イオンの種類 (ここでは NA
(Na イオン) を指定)-np
(genion): 正電荷イオンの数 NP
-nname
(genion): 負電荷イオンの種類 (ここでは CL
(Cl イオン) を指定)-nn
(genion): 負電荷イオンの数 NN
ions.mdp
は以下のものを用いた。integrator = steep emtol = 1000.0 emstep = 0.01 nsteps = 50000 nstlist = 100 ns_type = grid rlist = 1.0 coulombtype = PME rcoulomb = 1.0 nstlog = 1 pbc = xyz vdwtype = cut-off constraints = none cutoff-scheme = Verlet
$ gmx grompp -f EM.mdp -c PROTEIN_system.gro -p PROTEIN.top -o PROTEIN_em.tpr
-f
: 計算条件ファイル (.mdp; ここでは最適化ファイルを指定)-c
: 入力構造ファイル (.gro)-p
: 入力トポロジーファイル (.top)-o
: 出力トポロジーバイナリファイル (.tpr)$ gmx mdrun [OPTION]
-deffnm
: 計算の入出力ファイルの接頭辞を指定-s
、-o
、-x
、-g
、-e
、-cpo
オプションが不要になる-deffnm
に加えて、-s
、-o
、-x
、-g
、-e
、-cpo
を指定した場合、それらのオプションが優先される-deffnm
ではなく、個別に指定する場合-s
: 入力トポロジーファイルの指定 (.tpr)-o
: 出力トラジェクトリファイル (.trr)-x
: 出力トラジェクトリファイル (.xtc)-g
: 出力ログファイル (.log)-e
: 出力エネルギーファイル (.edr)-cpi
: 入力チェックポイントファイル (.cpt)-cpo
: 出力チェックポイントファイル (.cpt)-nt
: OpenMP のスレッド数 (計算機 1 台の中での並列数)。デフォルトは 0 (自動検出)。-ntmpi
: MPI の数 (計算機の数; ただし、計算機 1 台の中でも並列指定可能)。デフォルトは 0 (自動検出)。-nt
、-ntmpi
ともに 0
、あるいは指定しない場合、OpenMP:8、MPI:1-nt 2
、-ntmpi 0
の場合、OpenMP:2、MPI:4-nt 2
、-ntmpi 1
(両方指定) の場合、OpenMP:2、MPI:1 ⇒ 任意に指定$ gmx convert-tpr -s PREVIOUS.tpr -extend TIME -o NEXT.tpr
-s PREVIOUS.tpr
: 前の計算で使用した tpr (PREVIOUS.tpr) を指定–extend TIME
: 延長時間の指定 (TIME は ps 単位で指定する)-o NEXT.tpr
: 出力ファイルの指定 (次の計算に使う tpr ファイル (NEXT.tpr) を指定する)$ gmx mdrun -s NEXT.tpr -deffnm DEFNAME -cpi PREVIOUS.cpt
-s NEXT.tpr
: 前の操作で作成した .tpr (NEXT.tpr) を指定-deffnm DEFNAME
: 出力ファイルや入力ファイルの共通のファイル名 (拡張子を除く) を指定 (この場合は DEFNAME.* が計算で出力される)-deffnm
を再度指定すると、各出力ファイルに追記する形で計算が続行される-cpi PREVIOUS.cpt
: チェックポイントファイル (PREVIOUS.cpt) の指定gmx mdrun -s NEXT.tpr -deffnm DEFNAME
→ 0〜20 ns の計算を実行gmx mdrun -s NEXT.tpr -deffnm DEFNAME -cpt PREVIOUS.cpt
→ 10〜20 ns の計算を実行