mount コマンドを利用することでファイルシステムを一時的に利用可能にする。mount コマンドのオプションなどを /etc/fstab ファイルに記述する。/dev/ ディレクトリに入っているファイル) と、マウント先のディレクトリを指定する。マウント後は、マウント先のディレクトリにアクセスして利用する。fdisk や blkid コマンドを使う。fdisk (ディスクのサイズやパーティション数で判断する場合)$ sudo fdisk -l
blkid (ディスクラベルやフォーマットで判断する場合)$ sudo blkid
$ sudo mount -t ext4 DEVICE_FILE MOUNT_POINT
DEVICE_FILE: デバイスファイルMOUNT_POINT: マウント先-o の後に、記述する。複数のマウントオプションの場合は、スペースをあけず、, でつなげる。/etc/fstabDEVICE_FILE MOUNT_POINT ext4 defaults 0 2
DEVICE_FILE: デバイスファイルあるいは UUID (UUID の場合は UUID=XXXXXXX のように指定する)MOUNT_POINT: マウント先defaults: マウントオプションの標準 (複数のオプションを含んでいる)async: ファイルシステムに対するすべての入出力を非同期で行うauto: -a オプションで mount コマンドを実行した時にマウントするdev: ファイルシステム上のデバイスファイルを利用できるexec: バイナリの実行を許可するnouser: 一般ユーザーのマウントを禁止するrw: 読み書き許可でマウントsuid: SUID/SGIDビットを有効にする0: dump フラグ (0 はしない)2: fsck フラグ (ファイルシステムチェック)0: しない1: root ファイルシステムを含むパーティションで実行2: root ファイルシステムでないパーティションで実行/etc/fstabtmpfs MOUNT_POINT tmpfs noatime,size=512m 0 0
MOUNT_POINT: マウント先noatime,size=512m: マウントオプション (今回は以下の 2 つを指定)noatime: アクセス時刻を更新しない (書き込み高速化のため)。size=512m: メモリ 512 MB をディスクとして割り当てる。$ sudo mount -t ntfs-3g DEVICE_FILE MOUNT_POINT
DEVICE_FILE: デバイスファイルMOUNT_POINT: マウント先/etc/fstabDEVICE_FILE MOUNT_POINT ntfs-3g nosuid,nodev,nofail,uid=1000,gid=1000,fmask=0133,dmask=0022 0 0
DEVICE_FILE: デバイスファイルあるいは UUID (UUID の場合は UUID=XXXXXXX のように指定する)MOUNT_POINT: マウント先nosuid,nodev,nofail,…: マウントオプション (今回は以下を指定)nosuid: SUID/SGIDビットを有効にしないnodev: ファイルシステム上のデバイスファイルを利用しないnofail: マウントを失敗しても、システムを起動させる (これがない場合、システムがずっと起動しない)uid=1000: UID 1000 のユーザでマウント (UID は id コマンドで確認可)gid=1000: GID 1000 のグループでマウント (GID は id コマンドで確認可)fmask=0133: マウント時にファイルのパーミッションを 644 にする (ntfs-3g ではパーミッションの変更ができないため)。dmask=0022: マウント時のファイルのパーミッションを 755 にする (ntfs-3g ではパーミッションの変更ができないため)。fmask, dmask はマスクであるため、フルアクセスパーミッション 0777 から各桁を差し引いた値を指定する必要がある。apt などでインストールする必要がある。/etc/fstab//ADDRESS/SHARE_DIR MOUNT_POINT cifs vers=1.0,credentials=PASSWORD_FILE,nofail,async,nodev,rw,nosuid,uid=1000,gid=1000,file_mode=0644,dir_mode=0755 0 0
ADDRESS: 共有元のサーバの IP アドレスSHARE_DIR: 共有元のサーバの共有ディレクトリ名MOUNT_POINT: マウント先vers=1.0,cred…: マウントオプション (以下のオプションを適用)vers=1.0: Samba のバージョン (SMB1 や SMB2 と呼ばれているバージョン)credentials=PASSWORD_FILE: アクセスするためのユーザ名、パスワードを PASSWORD_FILE から読み込む (PASSWORD_FILE のパーミッションや管理には十分注意)。PASSWORD_FILE の書式:username=USER password=PASS
USER: ユーザ名PASS: パスワードnofail: マウントを失敗しても、システムを起動させる (これがない場合、システムがずっと起動しない)async: ファイルシステムに対するすべての入出力を非同期で行うnodev: ファイルシステム上のデバイスファイルを利用しないrw: 読み書き許可でマウントnosuid: SUID/SGIDビットを有効にしないuid=1000: UID 1000 のユーザでマウント (UID は id コマンドで確認可)gid=1000: GID 1000 のグループでマウント (GID は id コマンドで確認可)file_mode=0644: マウント時にファイルのパーミッションを 644 にする (cifs ではパーミッションの変更ができないため)。dir_mode=0755: マウント時のファイルのパーミッションを 755 にする (cifs ではパーミッションの変更ができないため)。