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Gromacs 計算手順 (Ver.5)
概要
- Gromacs Ver.5 以降の計算手順
- 基本的には各コマンドが gmx のサブコマンドとなっただけで基本的には同じ
手順
通常
書きかけ
- 計算実行
$ gmx mdrun [OPTION]
- OPTION
- 入出力関係
-deffnm
: 計算の入出力ファイルの接頭辞を指定-s
、-o
、-x
、-g
、-e
、-cpo
オプションが不要になる-deffnm
に加えて、-s
、-o
、-x
、-g
、-e
、-cpo
を指定した場合、それらのオプションが優先される
-s
: 入力トポロジーファイルの指定 (.tpr)-o
: 出力トラジェクトリファイル (.trr)-x
: 出力トラジェクトリファイル (.xtc)-g
: 出力ログファイル (.log)-e
: 出力エネルギーファイル (.edr)-cpi
: 入力チェックポイントファイル (.cpt)-cpo
: 出力チェックポイントファイル (.cpt)
- 並列計算関係
-nt
: OpenMP のスレッド数 (計算機 1 台の中での並列数)。デフォルトは 0 (自動検出)。-ntmpi
: MPI の数 (計算機の数; ただし、計算機 1 台の中でも並列指定可能)。デフォルトは 0 (自動検出)。- OpenMP と MPI の違いの参考サイト: プログラムの並列化について [AFFRIT Portal]
- 自動検出 (0) だと、計算機の CPU 数をフルに使うように計算する。
8 CPU の計算機 1 台の例-nt
、-ntmpi
ともに0
、あるいは指定しない場合、OpenMP:8、MPI:1-nt 2
、-ntmpi 0
の場合、OpenMP:2、MPI:4-nt 2
、-ntmpi 1
(両方指定) の場合、OpenMP:2、MPI:1 ⇒ 任意に指定
- 参考サイト: gmx mdrun
MD 計算の延長
- MD 計算の計算時間を延長したい場合に使う (tpbconv が廃止され、convert-tpr に置き換わった)
- MD 時間を延長した入力ファイルの作成
$ gmx convert-tpr -s PREVIOUS.tpr -extend TIME -o NEXT.tpr
-s PREVIOUS.tpr
: 前の計算で使用した tpr (PREVIOUS.tpr) を指定–extend TIME
: 延長時間の指定 (TIME は ps 単位で指定する)-o NEXT.tpr
: 出力ファイルの指定 (次の計算に使う tpr ファイル (NEXT.tpr) を指定する)
- 計算開始
$ gmx mdrun -s NEXT.tpr -deffnm DEFNAME -cpi PREVIOUS.cpt
-s NEXT.tpr
: 前の操作で作成した .tpr (NEXT.tpr) を指定-deffnm DEFNAME
: 出力ファイルや入力ファイルの共通のファイル名 (拡張子を除く) を指定 (この場合は DEFNAME.* が計算で出力される)- 前の計算で指定した
-deffnm
を再度指定すると、各出力ファイルに追記する形で計算が続行される
-cpi PREVIOUS.cpt
: チェックポイントファイル (PREVIOUS.cpt) の指定- PREVIOUS.cpt は前の計算が完了した際に作成されている
- tpr 自体は延長分を足し合わせた計算をするようになっている。.cpt を指定しないと最初から延長分までの計算をすることになるため、<html><span style=“color: red; font-weight: bold”>cpi の指定を忘れないこと!</span></html>
例- 0〜10 ns の計算をする .tpr に 10 ns を追加する convert-tpr を実行してできた NEXT.tpr を作成
gmx mdrun -s NEXT.tpr -deffnm DEFNAME
→ 0〜20 ns の計算を実行gmx mdrun -s NEXT.tpr -deffnm DEFNAME -cpt PREVIOUS.cpt
→ 10〜20 ns の計算を実行